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キーボード: Azio Retro Classic Posh

美しいキーボードというのも魅力的なもので、 Azio Retro Classic Posh を Makuake で購入していたものが昨年末に届き、数日間使ってみた。

美しさについてのみ評価すれば100点満点とした上で85点。15点分の減点理由は次の通り:

  1. キーが樹脂部品でチープ感が否めない。銅製とは言わないが、せめてキーボード本体のフレームと同じ程度の金属感のある素材を期待していた。
  2. キーボード右上のインジケーターのLEDが内部で隣と仕切りなしに繋がっているようで光が漏れ安っぽさを感じる。

美しさについてはおおむね満足。

しかし、実用性についてはあまり良くない:

  1. キーがぐらつく。ほぼ垂直に打鍵しない限り、ぐらつきのために指の動きが安定しない。
  2. 抵抗が大きい。特に高速にタイプする際に引っ掛かりを大変強く感じ指の制御が乱れされてしまう。私は赤軸に慣れていることもあり、やや押下に強い力を必要とするため指が疲れる。カチ音などどうでもよいのでこのキートップとぐらつきならば赤軸かそれ以上に抵抗のないキースイッチを採用したバージョンがあるとよかったのではないか。
  3. ファンクションキー群が遠い。通常の手首の位置からでは指を伸ばしても素早く正確に打鍵できるほどには届かない。世間一般のユーザーにとってはファンクションキーは滅多に使わない飾りやマルチメディアキーになっているのかもしれないが、ゲーマーやプログラマー、あるいは文書書きであっても相応にファンクションキー群を使う事に慣れている方には「よいしょ」と手の位置をキーボード上部へシフトする必要があり疲れる。
  4. JIS配列なのに RETURN] の位置が英語配列。JISならJISにして欲しかった。
  5. 打鍵後の残響が安っぽい。ずしりとした音響ならともかく、樹脂部品がはねたような残響はチープでやや不快感の方が強いものだった。

メインのキーボードとして使うつもりで購入したが、私にはどうも実用上の都合が合わないところが大きいようで残念な買い物だったようだ。

Ultimate Hacking Keyboard が想定より開発が遅くまだ届かないところ、闇のキーボードに対して光のキーボードのような面白さも思い購入した Azio Retro Classics Posh であったが、 Ultimate Hacking Keyboard の到着を前に、キートップの禿げてしまった Corsair K60 へ戻そうか検討している。

慣れでどうにかなろうかと思い、もうしばらくは使ってみるつもりだが、いずれ、 Ultimate Hacking Keyboard が届けば倉庫行きになってしまいそうだ。 Azio Retro Classics Posh の購買層は美しさにある程度お金を出せる層だろうから、1つ5万円程度にコストアップしても、どうせならばもっと重厚で本格的な作りだとより嬉しかったかもしれない。