C++ ときどき ごはん、わりとてぃーぶれいく☆

USAGI.NETWORKのなかのひとのブログ。主にC++。

UE4 プロジェクトを git で管理する際の remote origin の選択について

あちこちのサービスを試す事はあっても、結果的には git リポジトリーの remote origin は基本的にはなんでも GitHub を使っていました。しかし、 GitHub だと 100 MB を超えるファイルを少なくともそのままでは放り投げられないのでちょっと工夫とか面倒がありました。

それで、久しぶりに VSTS ( MicrosoftVisual Studio Team Services ) を使ってみる事にしました。きっかけは TwitterFacebook のタイムラインの観測範囲で VSTS がいい感じに進化しているらしいという話がちらほら見えたので。

VSTSの日本語の入り口ページ

www.visualstudio.com

↑を UE4 プロジェクトの git の remote origin にしてしばらくお試ししてみた感想を整理します。

  • 良いと感じた事
    1. 遠慮なく Content/ も git の通常の管理に含められるようになった。らく。
    2. プロジェクトの管理単位が team/project となっていて整理しやすいと感じた。
      • 例えば Hoge プロジェクトがあるとき、メインの hoge リポジトリーの他に prototype-x とか fuga-tool とか補助的な単位があると便利なこともままあるので、事務的な意味でのプロジェクトの管理単位を VSTS の team として、そのシリーズの中でのソース管理単位を VSTS の project として整理して使えて便利が良いです。
    3. push/pull がはやい。(通信の経路にも寄ると思いますが、わがやの場合は github より応答性が良いと感じました。)
    4. モダンな開発プロセスを考慮したリポジトリー運用ルールやレビュープロセスを標準でしれっと使える状態になっている。(一人でやる分にはあんまり関係ないけど)
  • 改善して欲しいと感じた事
    1. ssh 接続に ECDSA 公開鍵を使えなかった事( RSA は使えるけど)
    2. GitHub における public リポジトリー相当の使い方もできるようになると嬉しい(UE4プロジェクトではあんまり必要ない事だけど)

これまで Content/ だけ別管理していたので、それが必要なくなるだけでも嬉しい変更でした。ちなみに、 BitBucket はモッサリ感が開発者のストレス要因になる気配の漂うレベルなので選択肢にふだんはあがりません。総合的に使い倒せれば BitBucket, Atlassian, JIRA 関連のサービス群はもちろん強力だけど、それ相応のちょっとお高い維持費も必要になっちゃうしね・w・

おまけ // git remote の tips

既に GitHub を origin にしているローカルリポジトリーを新たに vsts をデフォルトに変更したい場合はこんな感じ。

git remote add vsts ssh://<YOUR-TEAM>@<YOUR-TEAM>.visualstudio.com:22/_git/<YOUR-PROJECT>
git push -u vsts master