memo: archlinuxだった人がopenSUSEにしたところ
どうもarchlinuxが単に古めかしさに尖った変態的なだけのディストリビューションに思えてきた昨今、openSUSEへとメイン端末とプレゼン用なんかに使っているネットブックとを変えてみた。とりあえず初日のメモ。
- openSUSE 日本語コミュニティ
先ず辿り着く場所。openSUSEについて多くを知る事ができるが、とりあえずは
メーリングリストに幾つか入っておくなど。
openSUSE は SuSE Linux のオープンコミュニティ化したLinuxディストロで、debian系、redhat系、その他の独立系などのLinuxの系譜ではSUSEはSlackware系。Slackware系はじめてなのでまるでよくわからん・x・
- openSUSE 12.3(Factory)
という開発版もある様だが、快適デスクトップ環境やラップトップ用に使うにはリポジトリーも色々欠けていて、必要最低限+ちょいちょい作りかけって感じ。
- openSUSE 12.2(Stable)
Stableと言っても標準の開発パッケージでGCC 4.7.1が使える程度にはイケイケなディストロ。どこかの4.6とか4.4とかで止めているディストロとは違う様だ。
もう長いことKDEを使っているので、標準でGnomeとKDEを大っぴらにサポートしてますって姿勢、また実際にKDEを選択してインストールして見ると大方の設定や一連のソフトウェア群、Qt4回り、日本語ローカライズ、日本語フォント、日本語入力など初期状態としては申し分ない状態で使い始められた。楽で良い。
- パッケージ管理はYaST2
apt(dpkg)、yum(rpm)、pacman、yaourt、portage、…だいたい使えて今に至って居るので、何がきてもきっと大丈夫だろうと思って臨んだら、基本的にグラフィカルなYaST2を使うのがスタンダードらしく若干拍子抜けしつつも、何気に他のディストロでも真面目にYaSTを使った事が無かったのでちまちまGUIをぽちって使ってみるなど。
どうやらYaSTは思いの外あれこれと手の伸びた何からしく、WebYaSTなんてものもあるらしい。
http://webyast.github.com/webyast/
ちょっとしたモニタリングツールとしても使えそうなので小規模用途のコンパクトなサーバーなんかにはWebYaSTだけでアドミニストレーションから通常MUNINを使うようなモニタリングまで必要十分なのかもしれない。
なお、コマンドラインツールも勿論あって、GUI風のCUIのYaSTの他、openSUSEのパッケージ管理の核らしいlibzyppを叩くzypperってコマンドもちゃんとあるっぽい。
- 日本語入力にmozcを
使おうと思ったのだけど、どうやらその為には日本語でインストールした標準状態のパッケージ管理設定ではリポジトリーの登録が不足らしく、
http://yanalin.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
など参考に12.2用のM17Nリポジトリーを追加すると、mozc関連のパッケージにありつけた。
- 無いものは
例えば Archlinux では AUR も見れば android-sdk とか android-ndk とか nacl とかも転がって居たりする。マイナーツールな mspr とか auto-po4a とかも。openSUSEではインストール直後の標準で追加されているリポジトリーには少なくともそういう類のものは存在しない。
各ソフトウェアやライブラリーの公式から拾ってきて/opt辺りに自己管理って感じかね。
- 日本語フォント
mikachan-fonts はあるけど kiloji や Ricty は標準なリポジトリーには無い。RictyはそもそもAURみたいな枠組みでビルドするならともかく、というか公式でもスクリプトがあるし、kilojiも.ttfを公式なりどこかのrpmなんかから拾ってきて入れればいいかな・x・
いまのところopenSUSEにして困った事はないし、あれこれだいたい便利なデフォルト設定がされていたり、素でzshも入っていたり、/etcの中身やコンフィグ、rootユーザーと権限回りなども素直な設定のLinuxでとても扱い易く、かつ標準のリポジトリーのパッケージも先進的でその意味でも使いやすいディストロって印象かな。このままうちのサーバーもarchlinnuxからopenSUSEにしちゃおうかしら、とか思い始めています^-^