C++ ときどき ごはん、わりとてぃーぶれいく☆

USAGI.NETWORKのなかのひとのブログ。主にC++。

FLTKを実用するなら2.0がいいのかなぁ

FLTKはGUIツールキット。QtとかGtk+の影に隠れている感じがしますが、シンプルで扱い易く、ストラウストラップのプログラミング入門でもGUIの基本的なトコを教えるのに用いられています。

FLTK公式のロードマップを見ると、

  • 1.1
  • 1.2
    • そんな物は無かった・x・
    • 安定志向なら1.1、UTF-8を使いたければ1.3を使ってね
  • 1.3 (執筆現在の安定版)
    • 1.1からのブランチですよ
    • UTF-8とかできます・x・
    • 印刷サポートしたよ
    • 取説がDoxygen仕様になったよ
    • 新しいウィジェットも搭載したよ
      • Fl_Native_File_Choose
      • Fl_Table
      • Fl_Tree_View
  • 1.4
    • 1系でアレコレと機能を追加しておるところじゃよ
  • 2.0
    • UTF-8対応をC++っぽくnamespaceとかつこうたAPIにしてみた
    • 拡張UIスキーマに対応
    • OSに対する抽象度を上げて移植性を向上
    • 印刷機能を良くした
    • オフスクリーンレンダリングに対応
  • 3.0
    • 1.3に2.0を合体させてみた
    • まだpre-α版でござる・x・

と、謂うことらしいので、ここは2.0を使っておくのが今すぐに実用するつもりなら良いのでしょう。GUIツールキットの学習用でUNICODEとかとりあえず要らんですよというのなら1.1でも足りるかもしれませんが、実用するとなれば1.3または2.0、3.0はまだ地雷原でしょう、たぶん。

3.0=1.3+2.0という事ですし、必要最小限のGUIツールキット+UNICODE対応だけで良いのなら1.3でも良いのでしょうが、機能実装的には2.0を使っておくのがいいのかなーという感じ。どうもちょっと今後の開発の進行について考えて使う必要がありそうなのが微妙な感じはちょっとしますねー・・・。

うーむ・・・GUIツールキットの実用性だとやはりGtk+3にしといた方が無難だしイケてるのかなぁ・・・。うーむ。

ちなみにQtとか使っちゃうとGUIツールキットというよりはアプリケーションツールキットみたいな感じで容易に差し替えできない挙句にソフトウェア自体がQtに依存というか取り込まれた様なメンテナンス性になりそうで嫌なんですよねー・・・。

なお、Arch LinuxリポジトリではextraにArch Linux - fltk 1.3.0-3 (x86_64)、communityにArch Linux - fltk2 2.0-8 (x86_64)が収録されています。