カメラで撮影した .MOV を Adobe Premiere で .mp4 にしても Instagram へ投降すると「動画をレンダリングできません」となる場合の対処方法
状況と経緯
小松空港と新千歳空港を往復する際に、 OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II で離陸と着陸の動画を窓から撮影しました。そのままだと離陸も着陸も10分ほどの動画で眺めるにも少々長く、 Instagram へ投降するにも 60 秒に調整する必要があるため Adobe Premiere で .MOV のソースを繋げて全体を 60 秒に縮めて .mp4 出力し、 Android の Instagram から動画を投降しようとしました。
投降できたかな?と思ったものの、タイムラインに「まだ投降されていません。もう一度実行してください。」と表示され、ぐるり矢印をぽちっとすると、上に挙げた「動画を投降できませんでした」「動画をレンダリングできません。この問題が繰り返し発生する場合は、別の動画を使用する必要があるかもしれません。」と。何度かぽちって見ましたが状況が繰り返すだけでした。
このような問題は Instagram の動画投降ではよくある事で、昔はエラー表示どころか Instagram が落ちる事がほとんどでしたのでその頃に比べるとユーザーフレンドリーになったような気はします。
原因と解決
今回 Instagram で動画を投降できなかった原因は 60 FPS の動画を扱わせようとした事でした。 Premiere のシーケンスを 29.97 FPS へ変更して出力しなおしたところ、 Instagram で投稿完了まで期待通りに扱えるようになりました。
一般論
Instagram が取り扱える動画には幾つかの制約があるようです。適当に調査した限りで一般に動画出力時に注意する必要のある事は次のような条件のようです(参考1; 但し公式情報ではなく最新版では変更される可能性もあります。注意。):
- 動画全体の時間は 60 秒以下
- 動画のフレームレートは 30 FPS 以下
- ファイルサイズは 4 GB 以下
- 最大分解能は 1800x945 、1080x1080 、 864x1080
- 動画CODECは H.264 、 VP8
- 音声CODECは AAC 、 Vorbis